2019年12月9日「一番町億ションが高上乗せ率で競落」
東京地裁開札トピックス(19.12.9号)
一番町億ションが高上乗せ率で競落
11月21日開札では東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅徒歩約3分に立地する専有面積約42坪の3LDKのマンションが売却基準価額1億6800万円に対し上乗せ率約49%の2億5023万円にて競落された。このマンション築15年で対象住戸は14階建の最上階14階部分で、3面にバルコニーがある。競落の専有面積坪単価は600万円近くであり、競落者は再販会社であるので再販価格は専有面積坪単価700万円を睨むと思われる。それにしても都心のマンションの相場は強めである。先の競落物件の高い上乗せ率に目を引かれたが、さらに高額物件であるのにもかかわらず24本もの入札があったことが強い相場を裏付けている。また都心3区の中古マンションの平均売り出し価格は専有面積坪単価で400万円程度かと思われるので特に本競落物件の競落価格の高さが際立つ。また今販売されている東京オリンピックの選手村跡地に立地するマンション「晴海フラッグ」の平均分譲坪単価が300万円に届かないことを考えると更に本競落物件の競落水準の高さを感じる。また本マンションは新築分譲時では分譲時専有面積坪単価は平均で300万円程度であったことから本対象住戸の優位性を考慮しても2倍近い価格上昇ではないだろうか。希少性の高い不動産がここ数年で値上がりし、より高い価格水準で取引されていると言えよう。