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2025年1月6日「三田シティハウス、坪単価590万円で落札」

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東京地裁開札トピックス(25.1.6日号)

三田シティハウス、坪単価約590万円で落札

 2024年、本紙週刊住宅が選んだ2024年業界重大ニュースの筆頭に挙げられたのは「新築マンション高騰続く」であった。東京23区においては平均販売価格が1億円を超えている。これにつれて中古マンションも都心部を中心に流通価格は上昇した一年であった。2024年最後の開札(12月18日開札)で一番人気となったのは、まさに都心部マンションであった。それは東京メトロ南北線「白金高輪」駅徒歩約8分に立地する「三田シティハウス」であった。このマンションは築26年を経過した鉄骨鉄筋コンクリート造の総戸数180戸である。競売対象住戸は14階建ての8階部分の2LDK、専有面積約20.1坪で、売却基準価額は6439万円であった。これに対し入札33本を集め、最高価1億2133万円で再販会社に競落されていった。落札価格の専有面積坪単価は約590万円であり、再販市場価格は600万円台中盤以上が予想される。これは5年前の2倍近い水準であろう。この価格高騰の間賃料水準も上昇したが、おそらく5年前の20%程度の上昇であろう。この対象住戸であれば、月額30万円程度が見込まれる。この対象物件を賃貸に回すと、実質年収は、管理費等や固定資産税等を差し引くと340万円程度である。そうとするならば、投資利回りは年2%の中盤ということになる。単に賃貸収入のみでの投資効率はかなり低いと言わざるを得ず、投資で考えるならば値上がり益を見込まねば妙味は無かろう。賃料上昇の勢いが強くない現状を考えるに、価格の天井感を感ぜざるを得ない。

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