民、滞納の痛みだ。
マンションの修繕積立金不足がどんどん深刻さを増しています。2018年度に実施された国交省のマンション総合調査では全マンションの34.8%が積立金不足であることが判明していて、それは5年前2013年(約16%)の約2倍です。2023年現在ではさらに積立金不足マンション割合は高くなっているでしょう。そんな中、今般国交省は修繕積立金の増額が過度にならないよう、目安(ガイドライン)を設けることとしました。
マンションには2つの老いが進んでいます。建物の老いと居住者の老いです。修繕積立金の値上げは区分所有者にはもちろん歓迎されませんが、特に高齢の区分所有者は、未来への投資である修繕積立金の値上げに応じたくない方が多いでしょう。区分所有者の年齢や立場によってマンション維持や設備更新への関心度が異なることが、耐震化工事や建替え工事が進まない大きな要因です。今や都会では住まいの中心となったマンションですが、将来の難題は少なくありませんね。
「民、滞納の痛みだ。」タミタイノウノイタミタ