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2022年10月10日「駅前マンションが一番人気で個人落札」

東京地裁開札トピックス(22.10.10日号)

駅前マンションが一番人気で個人落札

 中古マンション人気が相変わらずである。マンションについては1Rを除いて多くが再販業者の入札である。しかし最近は個人の入札も散見されるようになってきている。9月29日開札でも1R以外での3件のマンションが個人落札であった。

 そのうち1件はこの日の一番人気であった。その物件は都営三田線「西台」駅徒歩1分のほぼ駅前立地のマンションであった。築17年で専有面積約17坪の2LDK の部屋で、所有者居住であり、売却基準価額は2762万円であった。これに対しこの日の最多入札本数35本が集まり、最高価3552万円にて個人により競落された。

 この対象物件と同じマンションのレインズ(流通機構)の成約登録を見ると、今年4月の成約事例で坪単価は1坪180万円強である。その成約事例は床面積が70㎡超の部屋ではあるので単純には比較できない。しかし先の競落では坪単価が200万円を超えているわけで、高水準であることは間違いない。競落個人の入札価格に再販業者も付いて来られなかったのだろう。

ところで東京カンテイの直近のデータでは東京の中古マンションで一部賃料や売り出し価格に下方調整が見られるようだ。こういった情報から再販業者に入札価格設定に慎重な動きがあるのかもしれない。

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