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2021年6月28日「入谷のシェアハウスに53本の入札」

東京地裁開札トピックス(21.6.28日号)

入谷のシェアハウスに53本の入札

 カボチャの馬車の競売が東京地裁の開札には毎回のように登場していたが、6月9日、この日一番人気の53本の入札を集めたのは、同じシェアハウスでも、古い建物を転用したカボチャとは違うシェアハウス物件であった。このシェアハウスは東京メトロ日比谷線「入谷」駅徒歩約7分に立地し、浅草にも近い。多くのカボチャの馬車と相違し、立地は良い。この建物は昭和48年7月に建設された鉄筋コンクリート造4階建で延べ床面積約87坪の建築当時は作業所兼居宅であったようだ。その後売買が複数回行われ、シェアハウス運営会社に所有権移転された。当該シェアハウス運営会社はシェアハウスに改築を行い、1階に厨房やシャワー室を設け、個室30室のシェアハウスとした。その後運営をしたところで個人投資家に1億4000万円ほどで売却したとみられ、その購入資金を融資したのがかのスルガ銀行であった。しかし、その後返済が滞り今般競売に至っている。本シェアハウスは民泊の許可を得ているようで、インバウンド需要も取り込んだ運営だったと思われる。しかしコロナ禍による減収となり返済が出来なくなったようだ。土地は幅員6mの公道に面した約30坪の整形地で売却基準価額は3885万円であった。これに対し前述の大量入札があり、結果としてスルガ銀行が債権譲渡したサービサー関連会社が競落した。いわゆる債権者自己競落と言えるだろう。

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