2021年6月21日「千駄木のマンションに45本の入札」
東京地裁開札トピックス(21.6.21日号)
千駄木のマンションに45本の入札
6月9日開札ではまた100%競落であった。競落1物件当たりの入札本数は16本を超えかなりの競争率となっている。特にマンションについては、ここのところ指摘の通り競落水準がさらに高くなっている。この日一番人気であったのがJR山手線「田端」駅徒歩約10分に立地する築22年の2DKで専有面積12.3坪のマンション。住所は人気エリアの文京区千駄木4丁目で不忍通り沿いに建つ。 売却基準価額は1909万円であったが、これに対し入札は45本集まり、最高価4038万円で再販業者が落札していった。この物件の評価書を見ると積算評価を導くにあたり市場価格補正として40%の上乗せし2600万円程度を正常市場価格としている。これに収益価格(約2100万円)を勘案した上、競売修正(▲20%)
などを行い前述の売却基準価額としている。高い市場価格補正を大きく超える落札である。またこの同じマンションの別の部屋で専有面積約17坪の2LDKが4年半ほど前に3560万円、専有面積坪単価約209万円で成約している。今回の競落価格は専有面積坪単価約328万円 である。再販価格では専有面積坪単価400万円程度になるだろう。従って4年半で2倍近い値上がりが見られると言って良い。このマンション高は当分続きそうな気配である。