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2021年4月19日「室内状況不明マンションが一番人気」

東京地裁開札トピックス(21.4.19日号)

室内状況不明マンションが一番人気

競売マンションでは室内の状況や間取りは執行官の現況調査にて把握される。ただ中には占有者の入室拒否でまれに室内に立ち入れず部屋の間取りなど把握できないこともある。また最近では玄関鍵が電子キーなどで解錠技術者が開けられず室内に入れないケースも見られる。しかし4月8日開札のマンションは室内に入れはしたものの動産(残置物)の量が多く内部をほとんど調査できていない。間取りも確認できず分譲時パンフレットの図面集のものを現況調査報告書に添付している。そのマンションは都営新宿線「菊川」駅徒歩約9分に立地する築7年で専有面積約16.5坪の1LDK+サービスルームの部屋であった。このマンションの売却基準価額は2080万円であったが、これに対し入札は42本あり、最高価3880万円強にて再販業者と思しき会社が競落していった。これはこの日の一番人気であった。最近の同様の築年、立地、広さのマンション相場は成約事例からを見ると、坪単価が280万円、価格4600万円と程度考えられる。競落価格からすると再販利益が見込めるとは思うが、残置物処理のコストはもちろんであるが、それ以上に設備等の改修などのコストも相当程度かかるだろう。このようにコストが読めない要素があるが、それでも大量入札があるところを考えると販売物件不足の市況であると考えられる。

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