2021年2月1日「2021年最初の競落もマンションが一番人気」
東京地裁開札トピックス(21.2.1日号)
2021年最初の競落もマンションが一番人気
2021年最初の開札は1月20日に行われた。昨年に引き続き入札は堅調で競落率100%でのスタートとなった。日銀のマイナス金利政策は当分行われる模様であり、投資運用資資金は膨れ、株式や不動産に向かう図式が続きそうだ。そんな流れを汲んだこの日収益ワンルームへの入札も高水準で行われたが、一番人気であったのは、再販用築浅マンションだった。
その物件は京成本線「堀切菖蒲園」駅徒歩3分に立地している。築5年半と新しく専有面積は約22坪の3LDKである。所有者占有で滞納管理費等は約35万円ある。この物件の売却基準価額は2509万円であったが、これに対し32本の入札があり、最高価3677万円にて競落されていった。この物件のある他の部屋は昨年に成約実績があるが、それを見ると成約価格は専有面積坪当たり200万円超である。とすると対象物件は4500万円程度の再販価格も見込めよう。マンションの高水準競落が続いた昨年であったが、この事例だけ見るとやや水準が下がったような感じもする。ただ一方で前述の競落事例の地域では、売買価格総額が4000万円超であると今売れている一戸建と競合することも考えられる。入札者はその辺のところも考慮したようにも思う。