京地裁開札トピックス(20.2.24号)
築浅北綾瀬のマンションが一番人気
中古マンション相場が上昇している東京圏であるが、その背景には新築マンションの分譲戸数が減少していることがある。特に築10年以内の物件は一次取得者向けに堅調な売買状況にある。しかしその中でもやはり駅からの距離や最寄駅の人気度には相場は左右される。2月13日開札で一番人気になったのが、東京メトロ千代田線「北綾瀬」駅徒歩9分に立地する築7年強の専有面積23坪弱の4LDKのマンションだった。売却基準価額2406万円のところ入札が26本集まり、最高価3070万円強で再販業者と思われる会社が落札した。北綾瀬駅というとかつて綾瀬駅との往復運転の駅で不便であることから人気はさほど無かった。しかし昨年3月に改良工事が行われ北綾瀬始発で代々木上原駅までの直通運転が行われることになり一気に利便性が高まった。そもそも先のマンションは環境に恵まれた立地ではあるだけに利便性向上で人気が高まったと考えられる。さらに現況は空き家状態であり、所有者占有の引渡命令対象であることがさらに再販業者には好都合であったと思われる。しかし再販価格は3500万円が目処かとは思われるので、滞納管理費等も60万円以上あることから、まずまず強気の入札とも思える。ただ4LDK という部屋数が多いことでより高い再販価格が期待できると入札者は考えたかもしれない。