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2019年6月24日「実需向け?特売物件売れ100%完売」

東京地裁開札トピックス(19.6.24号)

実需向け?特売物件売れ100%完売

 去る6月6日開札では対象49物件に対し競落48物件と1物件が不売で特別売却に回った。しかし、その1物件も特別売却で入札があり、全て売却されたことになった。その特別売却で売れた最後の1物件は1戸建であった。京成金町線「京成金町」駅徒歩約10分に立地する築17年の木造3階建ての1戸建である。土地は有効で約62坪、建物の延床面積は約64坪で5LDKに納戸やトランクルームが付いている。この条件で売却基準価額は6175万円(買受可能価額4940万円)であったが、期間入札では入札が無かった。ところでこの一戸建ては幅2.5mの敷地延長の旗竿地で、且つ接道する道路が幅員3.3mの私道の2項道路であるため、カースペースが無い。この地域にしては大きなサイズの1戸建で車が置けないのは商品価値としてかなり弱いだろう。さらに土地を2分割以上にすることも地形から叶わない。それらのことがあって建売業者も仕入れには2の足を踏んだのだろう。こういった物件は、正に実需向きの物件と言える。大きい間取りではあるが、袋地に近い立地であり、駐車もできない。また立地からしてシェアハウスの運営などにも無理がある。さらに土地を分割して分譲も不可となれば、実際にこういったサイズの住宅に住みたい家族向け物件と言えよう。幸い建物もまだ十分使用できる状態のようである。実需を背景とした特別売却での競落であったのではないだろうか。

 

     開札トピックス   

2019年6月24日「実需向け?特売物件売れ100%完売」 競売・公売不動産/底地投資コンサルティング

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