2018年10月29日「城北マンション相場より堅調か?」
東京地裁開札トピックス(18.10.29号)
城北マンション相場はより堅調か
東日本レインズによれば今年9月首都圏の中古マンション価格は69か月上昇したという。
その中でも埼玉県下の物件の上昇率が高い。高額となった中古マンション相場を背景に1次取得者向けマンションの需要の受け皿となっているのだろう。東京23区内でも5000万円以下のファミリーマンションに需要が高そうだ。特に割安感のある埼玉県方面の城北地域は利便性が高いが買い易いことから人気が高いようだ。10月11日開札で一番人気となったのは東京メトロ有楽町線「要町」駅徒歩約6分に立地する専有面積約17坪の2LDKのまさに城北地域のマンションであった。築27年のこの物件、売却基準価額は1252万円であり、加えて滞納管理費等が約60万円存する。この条件において入札は34本入り、最高価3432万円と売却基準価額の2.7倍超で落札された。この競落水準は専有面積1坪単価が200万円程度となっているが、この価格はエンド流通価格に近い感じがする。競落会社が再販するとすれば、コストを圧縮しながらも消費者訴求力のある内装が必要になるだろう。滞納管理費を考えればかなりマージンは圧縮されるだろう。しかし先に述べたように1次取得者向けマンションについては需要堅調と見て強気の競落が生じている。ただこのところ40本を超える応札物件は無く、この日の開札も競落1物件あたり12本未満になっていて大分一時の勢いは収まってきたようだ。