策つまり、土地買う価値取り、マックさ。
昨日の日経新聞に「マクドナルドが店舗不動産の大量保有に乗り出す。」との記事が掲載されました。
現在マクドナルドは賃借が中心のようですが、その既存店と新店を合わせ、数年かけて200〜300店舗の土地・建物を取得するというのです。
ずいぶんと大きな投資のようですが、その内容を見てみると、地価が下落した地方郊外の不動産のようです。つまり、賃貸で借りて、賃料を支払うより、地価が安くなった郊外においては、購入した方が、経費が軽くなるとの判断のようです。
さて、この記事を見ていろんなことが頭を巡ります。
一つは地方の土地は随分価格が下がったんだなあ。という実感を改めて感じ、地方の土地所有者やそれを担保に取っている地方金融機関などは、厳しい状況になっていることを察しました。
しかし、一方ではマクドナルドが購入するというのだから、地方郊外の土地は買い時なのだろうか、つまり底値に近いのだろうかという思いにもいたります。
(もっとも既存店で賃借して営業しているお店については、大家に対して、希望価格で売却してくれるように要請して、「もし売ってくれなければ退店するよ。」といった話をすれば、安く買えるかもしれません。買収交渉において、信用度の高い賃借人であるマクドナルドならではのアドバンテージもありそうです。)
そして、最後には、多くの地主や不動産業者などが、在庫の土地などをマクドナルドに持ち込むだろうということです。きっとマクドナルドは昨日からすでに売土地情報が押し寄せているのではないでしょうか。
地方郊外の土地マーケット状況はマクドナルドが一番よく掴んでいくことになるかもです。
いずれにしろ不動産プレーヤーにとって興味深い記事でありました。
ここで回文
「策つまり、土地買う価値取り、マックさ。」
サクツマリトチカウカチトリマツクサ
2015/02/20 時事回文