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2025年3月3日「西葛西土地、坪約340万円で競落」

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東京地裁開札トピックス(25.3.3日号)

西葛西土地、坪約340万円で競落

 物件検索サイト、ホームズが先ごろ発表した住みたい街ランキングで№1に輝いたのは東京メトロ東西線「葛西」駅であった。都心に近く生活利便性が高い葛西、西葛西は従来から多くのマンション供給もなされ、街として成熟してきたのだろう。

 2月5日開札では東京メトロ東西線「西葛西」駅徒歩約6分に立地する約67坪が競売対象になった。南側では幅員12mの公道に面した整形地で、コインパーキングとして使用されている。この土地は第一種住居地域に属し、指定容積率が300%であるが、接道条件が良く300%きっちり消化できる。よって集合住宅用地として好条件と言えるだろう。またコインパーキングについては解約し更地回復するのは比較的容易であり、この点も入札者には好都合である。この土地の売却基準価額は1億2645万円であったが、これに対し16本の入札があり、最高価2億4538万円にて競落されていった。この競落価格は1坪約340万円に相当し、これは相続税路線価(1坪約188万円)の約1.8倍である。高水準競落とも思えるが、一方でなかなか得難い土地とも言え、有利な競落であったようにも感じた。

 ところでこの土地競売申立て権者が日本郵政株式会社で、同社が裁判を経由して競売を申し立てたヌ事件であった。滅多に見ない申立権者に驚かされた。おそらくはグループのゆうちょ銀行の債権絡みではないかと想像される。ゆうちょ銀行は、この土地の所有会社に対し何等かの貸金等があり、その回収のため本競売を申し立てたのではなかろうか。

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