聞け、広く目立った目黒悲劇
目黒雅叙園は東京でも無双と言える凝りに凝った和風設備・内装のホテル・結婚式場・披露宴会場です。エントランスに入ると、広い空間流れる人口の川とそれに掛かる日本の橋や茶室のような建物がすっぽり入っています。有名な百段階段とそこに連なる和風旧宴会部屋にはその部屋毎のテーマに沿った彫刻が施され、さながら竜宮城の様相です。
そんな目黒雅叙園が突然10月1日以降休業の発表をしました。これに驚いたのは10月以降目黒雅叙園で結婚式・披露宴を予定していた180組ものカップルです。すっかり準備が整ったのみも拘わらず、この時期のキャンセルは悲劇です。まさか、と思うでしょう。ご心中をお察しいたします。
さて、この突然の営業中止の原因は目黒雅叙園の土地・施設全てを所有している外資ファンドが、目黒雅叙園の運営会社に営業中止を通達したからです。所有ファンドはこの目黒雅叙園を改装し、ホテル客数を大幅に増やすなどして、もっと収益が上がる形態にすることを考えています。ちなみに百段階段は東京都指定有形文化財となっていますので、さすがにこれは破壊しないとは思いますが、お金儲け優先で姿を消すことになるやもしれません。今目黒の悲劇はメディアで広く取り上げられています。諸行無常もう一度現地に足を運びいろいろな施設・装飾を見ておきたいと思います。
「聞け、広く目立った目黒悲劇」キケヒロクメタツタメクロヒケキ