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2025年2月10日「亀戸の戸建てが25年最初の一番人気」

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東京地裁開札トピックス(25.2.10日号)

亀戸の戸建てが25年最初の一番人気

 2025年最初の東京地裁本庁の開札は1月22日であった。この日の一番人気は入札24本を集めた亀戸7丁目の戸建てであった。昨年、住宅の競売物件は圧倒的にマンションの数が多かった。さらに築20年以内に分譲された一戸建ては少ない。近年オープンハウス社などが販売してきた1時取得者層向けの戸建ての住宅ローン破綻競売は昨年まではかなり少なかった。そんな中1月22日開札では2007年に分譲された新築戸建てが、住宅ローン破綻により競売に付され対象物件となった。その戸建てはJR総武中央線「亀戸」駅から徒歩約13分の立地で、土地は私道面の約15坪、建物は築18年の木造3階建ての延床面積約25坪という内容である。新築時に3800万円超の住宅ローンを利用して現所有者は購入している。しかし2年ほど前から地方税の滞納が生じ、差押えがなされ始め、遂に住宅ローンも延滞が続き債権者から競売申立てをされた。おそらくは任意売却による返済も試みられたものの、租税の延滞が嵩んでいたこともあってうまくいかなかったのだろう。

 さてこの戸建ての売却基準価額は2223万円であったが、これに対し前述のように24本の入札が集まり、最高価4358万円強にて再販業者と思われる会社に落札された。今年は金利の上昇が予定されていることで、ここ20年くらい大量に供給された分譲住宅の住宅ローン破綻の競売が増加する可能性もありそうだ。

     開札トピックス   

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