解体さ「北」痛き差異大か。
東急不動産はかつて(1998年完成)分譲のマンションが耐震構造に問題ありとして、建て直しをするべく住民を仮住まいさせていました。ところが、建て直す予定のマンションの設計において方位がずれていて計画通りに建設できないことが分かり、建て直しではなく、買取に舵を切ったということです。設計時に北の方角が14度ズレてプランを立ててしまっていて、これを正しくして計画すると、大きく戸数を減らさざるを得ない事態になるのがその原因です。仮住まいをして建て直されたマンションに入居できると期待していた区分所有者は、がっくり肩を落としています。まあそれなりに高く買取を東急不動産はするのでしょうけれど、人生計画の変更は大変なことです。それにしても東急不動産はお粗末と言わざるを得ません。ちなみにマンションデベロッパーが用地を仕入れるときに初期に行うのが真北測定です。真北あっての設計ですし、その設計あっての採算計画だからです。このところ国立での積水ハウスなどマンションデベロッパーが建っているマンションの解体を行わざるを得ないことが目につきます。マンションデベロッパーのスキルが低下しているように思えます。
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