削く、よし!無慈悲。事務職さ。
人手不足が叫ばれて久しい昨今です。実際飲食店などで明らかに従業員が足りないがゆえの接客対応によく遭遇します。注文をタブレットやスマホで客が行うのも一般的になってきました。ところでこの人手不足、実は業種別にはかなり様相が違うようです。販売業や飲食店の接客などのサービス業は有効求人倍率は2倍から3倍ですし、建設業では5倍を超える状況で労働需給の逼迫が顕著です。こういったいわゆるエッセンシャルワーカーはITの進展ではカバーできず、人口減少下でますます不足感が高まっています。一方でIT進展により事務職についてはかなり削減が図られていて、有効求人倍率も0.45とむしろ余剰状態です。ホワイトカラーでもハイスキルの仕事は引く手あまたでしょうが、一般事務についてはこれからますます人員余剰になるでしょう。いわゆる「労働市場二極化」が起こっているわけで、この傾向は世界的潮流のようです。エクセルの達人の価値も低下するのではないでしょうか。そして労働市場二極化は今後さらなる労働者の収入格差を生む要因にもなるでしょう。労働者は創造性のある人と汗かく人にますます分離していきます。
「削く、よし!無慈悲。事務職さ。」サクヨシムシヒシムシヨクサ